スピンピップスD3(SPINPIPS D3)は、VICTASの回転系(スピン系)表ソフトで、メーカーが「カットマン用」と位置づけているラバーです。回転のかかるスピンピップスD1と同じシートに、反発を抑えた柔らかい「チョップスポンジ」を合わせ、カットの回転量と安定性を両立しています。この記事では、スピンピップスD3の製品情報・特徴・評価・使用選手を、メーカーの公式情報をもとにまとめます。
バックに表ソフトを貼るカットマンに向けて作られたラバーです。
スピンピップスD3の製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | VICTAS |
| 種類 | 表ソフト(スピン系高弾性) |
| シートの色 | 赤、黒 |
| スポンジ硬度 | 25.0±3 |
| 厚さ | 0.5、1.0、1.5、2.0 |
| 価格 | 4,620円(税込) |
| 発売 | 2021年2月 |
| 生産国 | 日本 |
| 品番 | 210060 |
※VICTAS公式サイトの製品情報より(2026年9月時点)。
スピンピップスD3のカットマン目線の特徴
カットマンの技術別に、5段階で評価します。各指標は、メーカーのカタログ値やレビューの記載内容、運営者による使用感を総合的に考慮し、CHOPPERS独自に算出したものです。使用者の技術や感覚、ラケットとの組み合わせにより異なることをご了承ください。
| 評価項目 | 評価 | カットマン目線での見方 |
|---|---|---|
| 守備・カット性能 | ★★★★☆ | シリーズで最も柔らかいカットマン用のスポンジで、カットを抑えやすい表ソフトです。 |
| 攻撃・反撃性能 | ★★★☆☆ | 表ソフトなので、粒高より攻撃がしやすいラバーです。 |
| サーブ・台上性能 | ★★★★☆ | 回転系の表ソフトで、ツッツキで自分から回転をかけられます。 |
D1のシートに、カットマン用の「チョップスポンジ」
VICTASは、スピンピップスD1のスピン性能を受け継いだシートに、反発を抑えた「チョップスポンジ」を組み合わせ、優れたスピン性能と安定性を両立させたカットマン用のラバーと説明しています。TSP時代の製品名は「スーパースピンピップス・チョップスポンジ2」です。
シリーズで最も柔らかいスポンジ
スポンジ硬度は25.0と、D1(35.0)・D2(37.5)より柔らかく、弾みが抑えられています。相手の強打をカットで抑えやすく、回転もかけやすくなります。
薄い厚さも選べる
厚さは0.5・1.0・1.5・2.0の4種類で、D1(最も薄いもので1.3)より薄いものがあります。カットマンがバックに貼ることを考えた厚さのそろえ方です。
使うときのポイント
表ソフトなのに、裏ソフトのようにボールをつかむ感覚があり、ツッツキがよく切れます。そのぶん、相手にとっても回転がわかりやすく、ナックルとの差で惑わせる使い方より、回転量で押す使い方に向いています。同じシリーズのD1より抑えが効くので、カットの安定を重視するカットマンに合います。
スピンピップスD3の評価
卓球ナビに寄せられたユーザー評価(29件)の平均値は次のとおりです。
| 項目 | 平均 |
|---|---|
| 総合評価 | 7.97 |
| スピード | 5.03 |
| スピン | 7.83 |
| コントロール | 7.24 |
良い評価
- 表ソフトとしては、カットの回転量が非常に多い
- 柔らかいスポンジで、相手の強打を抑えやすい
- 切る・切らない、球足の速い・遅いをコントロールしやすい
- ツッツキも切れる
気になる評価
- スポンジが柔らかいぶん、攻撃のときに球離れが悪く、打ちにくい
- ブロックが安定しにくい
- 回転量が落ちるのが早く、寿命は短め
- 粒高から変えると、抑えが効きにくく感じることがある
スピンの平均は7.83と、スピンピップスD1(7.35)より高い値です。攻撃よりも、カットの回転量で勝負したいカットマン向けのラバーです。
合わせているラケット
松下浩二ディフェンシブ・村松雄斗など、カット用ラケットに合わせる使い方が多いラバーです。弾みを抑えたラケットでは、もう少し弾むラケットのほうが合うと感じた使用例もあります。
スピンピップスD3を使用するカットマン選手
| 選手 | 使用の時期 |
|---|---|
| 相馬夢乃 | 時期不明 |
| 白山遼 | バック(2023年7月時点) |
相馬夢乃選手は、フォアに表ソフト、バックに裏ソフトを貼るカットマンです。フォアの表ソフトは、カールP-2ソフト(2018年)やスペクトルとされています。
白山遼選手は、自分から変化を出せる表ソフトとしてスピンピップスD3を愛用し、攻撃のときの弾きのよさも重視していました。
スピンピップスシリーズの中での位置づけ
3つともシートは共通で、スポンジの違いで性格が分かれます。カットの安定と回転量ならD3、カットと攻撃のバランスならD1、攻撃を重視するならD2、という選び方ができます。シリーズの全モデルの違いと選び方は、スピンピップスシリーズのまとめで比べています。
まとめ
- スピンピップスD3は、VICTASのカットマン用の回転系表ソフト
- D1のシートに、反発を抑えた柔らかい「チョップスポンジ」(硬度25.0)を合わせている
- 厚さは0.5・1.0・1.5・2.0、シートは赤・黒、税込4,620円
- 卓球ナビの総合評価は7.97で、スピンの評価が特に高い
- 攻撃やブロックはしにくく、カットの回転量で勝負するラバー
バックに表ソフトを貼って、回転量の多いカットで戦いたいカットマンのためのラバーです。
この記事を書いた人
チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。
カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。
参考・出典
「スピンピップスシリーズの違いとカットマン向けの選び方」もあわせてご覧ください。
※この記事の情報は2026年9月26日時点のものです。



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