スペクトルS1は、VICTASのスピード系表ソフトラバーです。数々の世界チャンピオンを生んだTSPのスペクトルシリーズを受け継いだラバーで、ハン・イン選手や侯英超(Hou Yingchao)選手など、中国出身のカットマンがバックに使ってきたことでも知られています。「スペクトルs1 カットマン」でも検索されるように、バック表ソフトのカットマンの定番です。この記事では、スペクトルS1の製品情報・特徴・評価・使用選手と、S2・S3との違いをまとめます。
スペクトルS1の製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | VICTAS(旧TSP) |
| 種類 | 表ソフト(スピード系高弾性) |
| シートの色 | レッド、ブラック、ブルー |
| スポンジ硬度 | 35.0±3 |
| スポンジ厚 | MAX、2.0mm、1.6mm、1.3mm |
| 価格 | 4,620円(税込) |
| 生産国 | 日本 |
| 品番 | 210010 |
※VICTAS公式サイトの製品情報より(2026年9月時点)。
スペクトルS1のカットマン目線の特徴
カットマンの技術別に、5段階で評価します。各指標は、メーカーのカタログ値やレビューの記載内容、運営者による使用感を総合的に考慮し、CHOPPERS独自に算出したものです。使用者の技術や感覚、ラケットとの組み合わせにより異なることをご了承ください。
| 評価項目 | 評価 | カットマン目線での見方 |
|---|---|---|
| 守備・カット性能 | ★★★☆☆ | スピード系で弾むので、カットはやや飛びやすく、抑える技術が必要です。 |
| 攻撃・反撃性能 | ★★★★☆ | スピードと変化を両立していて、バックの攻撃がしやすいラバーです。 |
| サーブ・台上性能 | ★★★☆☆ | 回転はかかりにくい分、ナックル性のツッツキが出しやすいラバーです。 |
カットマンのバックに使われる理由
表ソフトは、裏ソフトより回転がかかりにくい分、ナックル(回転の少ないボール)を出しやすいラバーです。バックに表ソフトを貼ると、ナックルカットと、切れたカットの差で相手を惑わせられます。スペクトルS1は、回転・弾み・ナックルのバランスがよく、カットにも攻撃にも使いやすい表ソフトです。
使うときのポイント
よく滑り、スピードが出るぶん、変化はわかりにくく、カットで使いこなすには技術が必要な上級者向けのラバーです。弾みがあるので、硬めのラケットと合わせて、前陣・中陣で攻撃を混ぜる使い方に向いています。
スペクトルS1の一般的な特徴
スピードと変化の両立
VICTASは、スペクトルS1を、スピードと変化に優れ、あらゆる戦型に合う表ソフトのスタンダードラバーだと説明しています。
厚さを選べる
スポンジ厚はMAX・2.0・1.6・1.3mmの4種類です。攻撃力を重視するなら厚め、カットの安定を重視するなら薄め、という選び方ができます。
スペクトルS1の評価
卓球ナビに寄せられたユーザー評価(57件)の平均値は次のとおりです。
| 項目 | 平均 |
|---|---|
| 総合評価 | 8.04 |
| スピード | 7.12 |
| スピン | 5.68 |
| コントロール | 7.74 |
良い評価
- 回転・弾み・ナックルのバランスがよく、表ソフトに求められる性能がそろっている
- テンション系ではないので扱いやすく、入門者から上級者まで使える
- バック面での使用が中心で、カットマンから攻撃型まで幅広く使われている
気になる評価
- テンション系の表ソフトと比べると、一撃の強さに欠け、後陣での攻撃力は劣る
- 慣れるまでの扱いが大変で、使いこなすには技術が必要
スペクトルS1を使用するカットマン選手
| 選手 | 使用の時期 |
|---|---|
| ハン・イン(ドイツ) | バック。以前はスペクトルS1、現在はスペクトルS3のMAX |
| 侯英超(中国) | バック(スペクトル) |
| 村松雄斗 | バック(2024年7月時点。その後、自身が監修したTIBHARのスピーディーソフトMYに変更) |
| 武楊(Wu Yang)(中国) | バック(TSPのスペクトルとされる) |
ハン・イン選手と侯英超選手は、中国出身のカットマンです。バックの表ソフトのナックルとカットの変化は、中国のカットマンが得意としてきた戦い方です。
スペクトルシリーズの中での位置づけ
スペクトルS1は、スペクトルシリーズのスタンダードモデルです。テンションで攻撃力を上げたスペクトル S2と、反発を上げつつナックルの出しやすさを保ったスペクトル S3があります。同じバック表ソフトでは、ニッタクのドナックルや、VICTASの回転系表ソフトスピンピップスD1も比べる候補になります。シリーズの全モデルのスペックと選び方は、スペクトルシリーズのまとめで比べています。
まとめ
- スペクトルS1は、VICTASのスピード系表ソフト(旧TSPのスペクトルを継承、4,620円)
- スピードと変化のバランスがよく、カットにも攻撃にも使いやすい
- 卓球ナビの総合評価は8.04(57件)。バランスのよさが評価され、後陣での攻撃力は控えめ
- ハン・イン選手・侯英超選手・村松雄斗選手など、カットマンがバックに使用。攻撃力を上げたいならS3
バックの表ソフトで、ナックルと攻撃を両立させたいカットマンに向いたラバーです。
この記事を書いた人
チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。
カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。
参考・出典
「スペクトルS1・S2・S3の違いとカットマン向けの選び方」もあわせてご覧ください。
※この記事の情報は2026年9月28日時点のものです。



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