フェイントソフト(フェイント ソフト)は、バタフライの粒高ラバーです。1976年の発売から続くロングセラーで、変化よりも安定性を重視した作りになっています。北朝鮮のカットマンのキム・ソンイ選手がバックに使っていたラバーとしても知られています。この記事では、フェイントソフトの製品情報・特徴・評価・使用選手を、メーカーの公式情報をもとにまとめます。スポンジなしのフェイントOXとの違いも、この記事で紹介します。
フェイントソフトの製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | バタフライ |
| 種類 | 粒高(ツブ高ラバー) |
| シートの色 | レッド、ブラック |
| スポンジ硬度 | 25 |
| スポンジ厚 | 1.3mm、1.1mm |
| 性能(バタフライの指標) | 安定性8、変化2 |
| 価格 | 2,200円(税込) |
| 発売 | 1976年 |
| 生産国 | 日本 |
| 品番 | 00070 |
※バタフライ公式サイトの製品情報より(2026年9月時点)。性能の指標は、2023年2月に改定されたものです。
フェイントソフトのカットマン目線の特徴
カットマンの技術別に、5段階で評価します。各指標は、メーカーのカタログ値やレビューの記載内容、運営者による使用感を総合的に考慮し、CHOPPERS独自に算出したものです。使用者の技術や感覚、ラケットとの組み合わせにより異なることをご了承ください。
| 評価項目 | 評価 | カットマン目線での見方 |
|---|---|---|
| 守備・カット性能 | ★★★★★ | 相手の回転やスピードに影響されにくく、安定したカットやショートが送れます。 |
| 攻撃・反撃性能 | ★★☆☆☆ | 攻撃は得意ではなく、ナックル性のショートやカットでつなぐラバーです。 |
| サーブ・台上性能 | ★★★☆☆ | 安定したツッツキが出せる一方、大きな変化は控えめです。 |
相手の回転やスピードに影響されにくい
バタフライは、フェイントソフトを、前陣攻守型と、安定性を重視するカット主戦型に勧めています。相手のスピンやスピードに影響されにくく、強いドライブを返しやすいラバーです。
変化より安定性
バタフライの指標は、安定性8、変化2です。同じフェイントシリーズの中でも最も安定性寄りで、相手の回転を利用した大きな変化よりも、確実に返すことを重視したラバーです。
ナックル性・カット性のショートにも向く
バタフライは、ナックル性やカット性のショートにも向いていると説明しています。前陣で止めたり、回転の少ないボールを送ったりする使い方にも合います。
手ごろな価格
税込2,200円と、粒高ラバーの中でも手ごろな価格です。
使うときのポイント
粒が柔らかめで、強打を抑え込むよりも、安定して返すことを重視したラバーです。回転量や攻撃のしやすさは中くらいで、クセが少ないので、粒高を初めて使うカットマンにも扱いやすいでしょう。
フェイントソフトの評価
卓球ナビに寄せられたユーザー評価(15件)の平均値は次のとおりです。
| 項目 | 平均 |
|---|---|
| 総合評価 | 7.8 |
| スピード | 5 |
| スピン | 5.6 |
| コントロール | 8.33 |
良い評価
- コントロールがとてもよく、ブロックやカットが安定する
- ボールを持つ感覚があり、粒でしっかりコントロールできる
- 相手の回転の影響を受けにくく、台から下がってのカットもできる
- 弾みが抑えめで止めやすく、攻撃もしやすい
- 切りやすく、コートに入れやすい
気になる評価
- 変化はそれほど大きくない
- 入れるだけでは回転量が少ないので、当て方を意識する必要がある
フェイントソフトを使用するカットマン選手
| 選手 | 使用の時期 |
|---|---|
| キム・ソンイ(北朝鮮) | バック(時期不明) |
キム・ソンイ選手は、2016年のリオ五輪の女子シングルスで銅メダルを獲得したカットマンです。フォアにはバタフライのテナジー05を合わせていました。
バタフライの製品ページには、全日本選手権の混合ダブルス優勝(平成19・20年度)の実績が載っています。
スポンジなしのフェイントOXとの違い
フェイントソフトと同じ1976年に発売された、スポンジのない一枚ラバーが「フェイントOX」です。バタフライの指標はフェイントソフトが安定性8・変化2、フェイントOXが安定性4・変化8で、シリーズの両端に位置します。
| モデル | 品番 | 価格(税込) | 守備・カット | 攻撃・反撃 | サーブ・台上 | 卓球ナビ総合 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| フェイントソフト(1.3・1.1mm) | 00070 | 2,200円 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | 7.8(15件) | 安定したカットやブロックを求める |
| フェイントOX(スポンジなし) | 00060 | 1,980円 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | 6.6(5件) | バックで相手の回転を大きく変化させたい |
スマートフォンでは、表を左右にスクロールして見られます。※価格・品番はバタフライ公式サイト、評価は卓球ナビのユーザー評価の平均(2026年9月時点)。
フェイントOX(スポンジなし)
フェイントシリーズの中で最も変化寄りのモデルです。スポンジがないので軽く、反発も低く、相手のドライブの回転を生かしたカットが出しやすい一方、安定させるには高い技術が必要です。税込1,980円と価格も手ごろです。
| 評価項目 | 評価 | カットマン目線での見方 |
|---|---|---|
| 守備・カット性能 | ★★★☆☆ | スポンジがないので、相手のドライブの回転を生かしたカットが出しやすい一方、安定させるには高い技術が必要です。 |
| 攻撃・反撃性能 | ★★☆☆☆ | 攻撃は難しいものの、スポンジがない分、プッシュは出しやすいラバーです。 |
| サーブ・台上性能 | ★★☆☆☆ | 球離れが速く食い込みにくいので、ツッツキで自分から回転をかけるのは難しくなります。 |
使った人の評価の傾向は次のとおりです。
- 粒がよく倒れて変化が大きい
- スピードは出にくい
- ラケットとの相性で打球感が大きく変わる
フェイントシリーズの中での位置づけ
フェイントソフトは、フェイントシリーズの中で最も安定性を重視したモデルです。安定と回転量の差を両立させたフェイントロング3、変化と安定のバランス型のフェイントロング2、最も変化重視のフェイントOX(上で比較)などがあります。シリーズの全モデルのスペックと選び方は、フェイントシリーズのまとめで比べています。
まとめ
- フェイントソフトは、バタフライの粒高(1976年発売)
- 相手の回転やスピードに影響されにくく、安定性を重視したラバー(安定性8・変化2)
- スポンジ厚1.3・1.1、税込2,200円と手ごろ
- スポンジなしのフェイントOXは、シリーズで最も変化重視(安定性4・変化8)
- 卓球ナビの総合評価は7.8で、コントロールの評価が高い
- 北朝鮮のキム・ソンイ選手がバックに使用
粒高で安定したカットやブロックを求めるカットマンに向いたラバーです。
この記事を書いた人
チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。
カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。
参考・出典
「フェイントシリーズの違いとカットマン向けの選び方|粒高を比較」もあわせてご覧ください。
※この記事の情報は2026年9月28日時点のものです。



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