卓球でバドミントンシューズを履いても、ルールのうえで問題はありません。そして、カットマンにとっては、バドミントンシューズは十分に選択肢になります。前後に大きく動き、低い姿勢で踏ん張るカットマンの動きは、バドミントンに近いからです。この記事では、卓球シューズとバドミントンシューズの違いと、カットマンがバドミントンシューズを使うときの選び方をまとめます。
この記事でわかること
- 卓球でバドミントンシューズを使ってよいのか
- 卓球シューズとバドミントンシューズの違い
- カットマンにバドミントンシューズが合う理由
- 選ぶときに気をつけること
卓球でバドミントンシューズを使ってもよい?
使えます。卓球のルールには、シューズの種類を決める規定はありません。バドミントン用でも、バレーボール用でも、試合に出られます。体育館の床を傷つけたり跡を残したりしない、室内用の靴底であることが前提です。
卓球シューズとバドミントンシューズの違い
どちらも室内用の軽いシューズで、よく似ています。違いは、それぞれの競技の動きに合わせた作りにあります。
| 卓球シューズ | バドミントンシューズ | |
|---|---|---|
| 想定する動き | 短いステップ、素早い方向転換。横の動きが中心 | 前後左右の素早い動きと、ジャンプ・着地 |
| 靴底(ソール) | 薄めで、よく曲がる | 床との密着性が高く、グリップ力が強い |
| クッション性 | 控えめなものが多い | 強化されているものが多い |
| 重さ | 軽い | 軽いが、クッションの分だけ重くなるものもある |
| 足との一体感 | 素足に近い感覚を重視 | 衝撃の吸収とホールドを重視 |
卓球は前後より横の動きが多いので、卓球シューズは横へのグリップを重視して作られています。バドミントンは、コートの前から後ろまでを走り、跳んで着地するので、クッション性と、どの方向にも滑りにくい靴底が重視されます。
カットマンにバドミントンシューズが合う理由
前後の動きが多い
カットマンは、台から下がってカットし、短いボールには前に飛び込み、また下がります。攻撃型の選手と比べて、前後の動きがずっと多くなります。前後に大きく動いて踏み込み、また戻るという動きは、バドミントンのフットワークとよく似ています。
足腰への負担が大きい
カットマンは、低い姿勢で何本も踏ん張り、ラリーも試合も長くなります。膝や腰への負担が大きいので、衝撃をやわらげるクッション性が、攻撃型の選手以上に大切になります。クッション性を強化したバドミントンシューズは、この点で理にかなっています。
トップのカットマンが履くシューズにも、バドミントンの技術
日本のトップのカットマンである橋本帆乃香選手と佐藤瞳選手は、ニッタクのムービングエースを使っています。このシューズは、ニッタクがバドミントンのヨネックスと共同開発したもので、ヨネックスのモデルをもとに、卓球のフットワークに合わせて調整されています。ヨネックスの衝撃吸収材も使われています。
卓球シューズの形をとりながら、バドミントンシューズのクッション性と安定性を取り入れた1足と言えます。バドミントンシューズそのものに抵抗がある人は、こうした卓球用のモデルから試すのもよいでしょう。
バドミントンシューズを選ぶときに気をつけること
- 靴底の厚さ:クッション性が高い分、靴底が厚いモデルがあります。素足に近い感覚で床をつかみたい人は、違和感があるかもしれません。できれば試し履きをして、踏ん張ったときの感覚を確かめましょう。
- 重さ:卓球シューズより重いモデルもあります。軽さとクッション性は引き換えになりやすいので、どちらを優先するかを決めてから選びます。
- 足幅とサイズ:メーカーによって、足幅や甲の高さの作りが違います。幅広のモデルがあるかも確認しましょう。
- 床との相性:グリップ力が強いシューズは、床の状態によっては引っかかりを強く感じることがあります。ふだん練習する体育館で試すのが確実です。
例として、ミズノのバドミントンシューズ「ウエーブファング」シリーズの最新モデル、ウエーブファング3を紹介します(2026年10月時点でAmazonに掲載されているモデル)。
攻撃型の選手にも向いている?
攻撃型の選手は、台の近くで細かく素早く動くことが多いので、軽さと素足感覚を重視した卓球シューズのほうが合う場合が多いでしょう。ただ、膝や腰に不安がある人、中陣から後陣でよく動く人には、クッション性の高いシューズも選択肢になります。
よくある質問
Q. 卓球シューズの代わりに、体育館シューズやバレーボールシューズでもよいですか?
ルール上は問題ありません。バレーボールシューズもクッション性が高く、カットマンのトップ選手には、バドミントン用やバレーボール用のシューズを使う人もいます。学校の体育館シューズは、グリップやクッション性が競技用ほど高くないので、続けて練習するなら競技用のシューズがおすすめです。
まとめ
- 卓球でバドミントンシューズを使っても、ルール上の問題はない
- 卓球シューズは横の動きと軽さを、バドミントンシューズは前後左右の動きとクッション性を重視している
- カットマンは前後の動きが多く、足腰への負担も大きいので、バドミントンシューズが合いやすい
- 橋本帆乃香選手と佐藤瞳選手が使うムービングエースは、ヨネックスと共同開発された卓球シューズ
- 靴底の厚さ、重さ、足幅は、試し履きで確かめる
シューズは、足腰を守るための道具でもあります。卓球用にこだわらず、自分の動きに合った1足を探してみましょう。
この記事を書いた人
チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。
カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。
参考・出典
※この記事の情報は2026年9月30日時点のものです。



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