ドナックルはカットマン向き?特徴・レビュー・使用選手

ドナックルは、ニッタクの変化系表ソフトです。粒高に近い形の粒を持ち、表ソフトの扱いやすさを残しながら、変化と攻撃を両立しやすいのが特徴です。この記事では、ドナックルの製品情報・特徴・評価・使用選手を、メーカーの公式情報をもとにまとめます。

橋本帆乃香選手など、日本のトップカットマンがバックに使っているラバーです(佐藤瞳選手も以前使用していました)。見た目が粒高に似ているため粒高と間違われることがありますが、分類は表ソフトです。

目次

ドナックルの製品情報

項目内容
メーカーニッタク
種類表ソフト(変化系)
シートの色レッド、ブラック
スポンジ硬度32.5
厚さ超極薄、極薄、中
粒の形状粒高に近い形状、縦目
価格5,280円(税込)
発売2016年10月
生産国日本
品番NR-8572

※ニッタク公式サイトの製品情報より(2026年9月時点)。スポンジのない「ドナックル(表一枚)」も同じ価格で販売されています。

ドナックルのカットマン目線の特徴

粒高に近い粒の変化系表ソフト

ニッタクは、粒高に近い粒形状で、操作性を持たせながら高いナックル効果を出せる変化系表ソフトと説明しています。ニッタクの性能数値でも、「変化」が11.75と、スピード(7.50)・スピン(6.00)より大きく設定されています。

カットマンの技術別に、5段階で評価します。各指標は、メーカーのカタログ値やレビューの記載内容、運営者による使用感を総合的に考慮し、CHOPPERS独自に算出したものです。使用者の技術や感覚、ラケットとの組み合わせにより異なることをご了承ください。

評価項目評価カットマン目線での見方
守備・カット性能★★★★☆粒高と表ソフトの中間に近い性格。粒高ほど最大の切れは出ないが、自分で回転をかける・かけないを調整しやすい。相手の回転の影響はある程度受ける。
攻撃・反撃性能★★★☆☆プッシュやミート、スマッシュは行いやすい。一方、スピン6.00、スピード7.50というメーカーの数値から、回転量の多いドライブを主戦場にはしにくい。
サーブ・台上性能★★★★☆ツッツキ、プッシュで変化を付けやすく、台上で球を止めやすい。サービス・レシーブは用具だけで決まらず、技術による差も大きい。

守備・カット性能

ドナックルのカット性能は、粒高と一般的な表ソフトの中間に近いと考えると分かりやすいでしょう。

粒高のように、相手の回転を利用して大きな変化を出すラバーではありません。最大の切れ幅は粒高ほど大きくない一方、自分で回転をかけるカットと、回転をかけないナックル系のカットを使い分けやすいのが特徴です。カットの回転を毎回強くするのではなく、同じフォームから回転量を変えて相手の判断を遅らせる使い方に向いています。

相手の回転の影響は、粒高ほど小さくありません。相手のドライブの回転をある程度受けるため、ラケット角度やスイング方向を合わせる必要があります。その代わり、粒高よりも自分のスイングでボールを操作しやすく、横回転を加えたカットや、横回転を混ぜた変化も出しやすいラバーです。

ナックルは、他の変化系表ソフトと比べると最初から簡単に出るタイプではありません。ただ、インパクトを薄くしたり、ボールをこすらずに押し出したりする感覚を身につければ出せます。ナックルだけに頼るのではなく、切ったカット・横回転系のカット・ナックルを同じ構えから使い分けるのがドナックルの強みです。

攻撃・反撃性能

ドナックルは、守備専用のラバーではありません。粒高よりも直線的にボールを飛ばしやすく、浮いたツッツキに対するプッシュ、ミート、スマッシュは比較的行いやすいラバーです。

ただし、裏ソフトのように強い回転をかけたドライブを主戦場にするラバーではありません。カットで相手の体勢を崩し、甘くなったボールを前に入ってミートやスマッシュで仕留める使い方の方が、ドナックルの性格に合っています。

サーブ・台上性能

台上では、粒高ほど回転の影響を受けにくいわけではないため、相手の強い回転に対してはラケット角度の調整が必要です。一方、表ソフトの中ではボールを止める感覚を作りやすく、ツッツキやプッシュで長さと回転を変えられます。短く止める、深く送る、横回転を混ぜるといった変化を組み合わせると、カットに入る前のレシーブでも相手の攻撃を遅らせられます。

厚さの選び方

ニッタクは、「中」をシェークのバックに貼って変化系の攻撃に、「超極薄」をペンの裏面・反転式・カットマンに、と勧めています。厚さは、カットマンなら「中」、前陣の異質型なら「極薄」「超極薄」が目安です。

トップ選手では、橋本帆乃香選手が極薄(世界卓球2026の時点)、小林りんご選手が超極薄を使っています。

剛力シリーズとの組み合わせ

ニッタクは、同じニッタクの剛力シリーズのラケットとの組み合わせを勧めていて、カット型には剛力スーパーカットを挙げています。実際に、この記事で紹介する現在の使用選手3人は、全員が剛力シリーズのラケットを使っています。

使うときのポイント

硬さがちょうどよく、強打を受けても負けにくい、攻守のバランスが高いラバーです。ただし、ラバーが勝手に変化を生むのではなく、切る・切らないの変化は自分でつけるタイプです。同じフォームで回転量を変える技術が、そのまま武器になります。

ドナックルの評価

卓球ナビに寄せられたユーザー評価(29件)の平均値は次のとおりです。

項目平均
総合評価8.38
スピード5.66
スピン5.62
コントロール8.38

卓球ナビの評価(10点満点)

総合評価
8.38
スピード
5.66
スピン
5.62
コントロール
8.38
0510

良い評価

  • ナックルと切れたツッツキ・カットを出し分けやすく、相手が読みにくい
  • 粒高より直線的な弾道で、攻撃もしやすい
  • コントロールがしやすい
  • 粒高から表ソフトに変えるカットマンにも向いている

気になる評価

  • スピードとスピンは控えめで、ドライブはかけにくい
  • 粒高に比べると、カットを抑えるのにコツがいる
  • 慣れるまでは扱いが難しい

コントロールの評価が高く、スピード・スピンは控えめです。回転量やスピードではなく、変化で勝負するラバーであることが数値にも表れています。

合わせているラケット

松下浩二ディフェンシブ・松下浩二スペシャル・松下浩二ZC・サナリオンDなど、守備用のラケットに合わせる使い方が多いラバーです。

ドナックルを使用するカットマン選手

選手使用の時期
橋本帆乃香バック・極薄・赤(世界卓球2026の時点)
佐藤瞳バック(以前使用)
小林りんごフォア・超極薄
石垣優香バック

橋本帆乃香選手は、高校時代に使っていた粒高のフェイントロング3からドナックルに変えています。

小林りんご選手は、ドナックルをフォアに、裏ソフトをバックに貼っています。カットマンとしては珍しい配置です。

ドナックルの関連製品(シリーズ違い)

製品分類厚さ価格(税込)変化(ニッタクの数値)特徴
ドナックル表ソフト(変化系)、縦目超極薄・極薄・中5,280円11.75操作性と高いナックル効果
ドナックル(表一枚)表ソフト(一枚)、縦目一枚5,280円12.25スポンジなし。接着用の両面シート付き
スーパードナックル表ソフト(変化系)、横目超極薄・極薄・中5,280円12.25粒がドナックルより大きめで、ナックル効果を最大限に高めた
スーパードナックル(表一枚)表ソフト(一枚)、横目一枚5,280円12.75スポンジなし。シリーズの表ソフトで最も変化の数値が大きい
ドナックル粒高-1粒高、横目極薄・薄5,720円14.50硬めのスポンジで低く伸びるカット。カットと攻撃を両立したいカットマン向け

※ニッタク公式サイトの各製品ページより。

変化の数値は、ドナックル<スーパードナックル<スーパードナックル(表一枚)<ドナックル粒高-1の順に大きくなります。扱いやすさを残した変化系表ソフトならドナックル、変化をさらに求めるならスーパードナックル、粒高にするならドナックル粒高-1、という選び方ができます。

まとめ

  • ドナックルは、ニッタクの変化系表ソフト(2016年10月発売)
  • 粒高に近い縦目の粒で、ナックルが出しやすく、攻撃もしやすい
  • 厚さは超極薄・極薄・中、シートはレッド・ブラック、税込5,280円
  • 卓球ナビの総合評価は8.38で、コントロールの評価が高い
  • 橋本帆乃香選手・小林りんご選手・石垣優香選手が使用(佐藤瞳選手も以前使用)。3人とも剛力シリーズのラケットと組み合わせている

粒高の変化と表ソフトの攻撃力を、1枚で両立させたいカットマンのためのラバーです。

この記事を書いた人

チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。

カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。

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参考・出典

※この記事の情報は2026年9月26日時点のものです。

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