ディグニクス09Cはカットマン向き?特徴・レビュー・使用選手

ディグニクス09Cは、バタフライの粘着性ハイテンション裏ソフトラバーです。粘着性ラバーの回転量と、ハイテンションラバーの弾みを両立させたラバーで、山室早矢選手や姜東秀選手など、今のカットマンもフォアに使っています。「ディグニクス09c カットマン」でも検索されるように、カットマンのフォアラバーとしても注目されています。この記事では、ディグニクス09Cの製品情報・特徴・評価・使用選手を、カットマンの目線でまとめます。

目次

ディグニクス09Cの製品情報

項目内容
メーカーバタフライ
種類裏ソフト(粘着性ハイテンション)
テクノロジーハイテンション、スプリング スポンジX
シートの色レッド、ブラック
スポンジ硬度44
スポンジ厚2.1mm、1.9mm
性能(バタフライの指標)スピード79、スピン96、弧線96
価格オープン価格(購入価格の平均は約8,551円)
発売2020年4月1日
生産国日本
品番06070

※バタフライ公式サイトの製品情報より(2026年9月時点)。性能の指標は、2023年2月に改定されたものです。

ディグニクス09Cのカットマン目線の特徴

カットマンのプレーに関係する3項目を、5段階で評価します。スポンジ硬度はメーカー公表値を使い、シートの粘着感や球持ちは打球感からの推定を含みます。星評価は暫定評価です。

※星5つが高評価、星1つが低評価です。使い手の技術や戦型によって感じ方は変わります。

評価項目評価カットマン目線での見方
守備・カット性能★★★★☆硬めのスポンジと粘着性のシートで、強打に押されにくく回転量のあるカットを狙えます。一方、粘着性のシートは相手の回転を拾いやすい傾向もあり、抑えやすさと回転の影響の受けやすさの両面があります。
攻撃・反撃性能★★★★☆回転を上書きするドライブやカウンターは行いやすい一方、スマッシュやカウンタースマッシュは硬さに慣れるまで難しいモデルです。
サーブ・台上性能★★★★☆サービスやツッツキに回転をかけやすく、短く止める技術も好評です。粘着性を生かすタッチや長さの調整には慣れが要ります。

守備・カット性能

ディグニクス09Cはスポンジ硬度44度の粘着性ハイテンションです。メーカーはカットのしやすさを挙げています。シートに粘着感と球持ちがあり、ブロックやストップが止まりやすいラバーです。カットでは飛びにくく抑えやすいうえ、擦って切るときにもシートが負けにくいラバーです。これらから、シートがボールをつかみ、台上やカットで収まりを作りやすい傾向があると推測できます。粘着性のシートは自分から回転をかけやすい一方、相手の回転も拾いやすい傾向があります。実際に、強打を抑えやすい一方で、相手の回転の影響を受けやすい面もあります。つまり、シートの粘着感や球持ちはカットの収まりに役立つことがある一方、相手の回転を受ける場面ではラケット角度や当て方の調整が必要です。硬めのスポンジは速いスイングで性能を出しやすい反面、当てるだけの守備やフットワークが間に合わない場面では扱いにくくなります。スイング速度やラケットとの組み合わせで印象が分かれるため、カットの抑えやすさは技術を持つ人ほど引き出しやすいと考えられます。

攻撃・反撃性能

スピン性能が高く、カットからドライブへ切り替えて反撃しやすいのが強みです。回転を上書きするカウンタードライブや、回転量の多いループドライブが打ちやすいラバーです。回転量で相手を押し込み、連打につなげる展開が向いています。一方、スマッシュやカウンタースマッシュは、硬めのスポンジの影響で難しく感じることがあります。強打で一発を狙うより、ドライブの回転と連打で崩す方が特性を生かしやすいでしょう。ユーザーのスイング速度や好みによって攻撃のしやすさは変わります。

サーブ・台上性能

粘着性と高いスピン性能は、サービスやツッツキに回転を加える場面で生きます。サービスの回転量が多く、切ったツッツキとナックル気味のツッツキもコントロールしやすいラバーです。短く止める技術も行いやすいという使用感があり、サーブ・台上性能は高めに評価できます。ただし、回転をかける感覚や球持ちには慣れが必要です。相手の回転を受けたレシーブは、自分のタッチとラケット角度を合わせる必要があり、誰にでも簡単なラバーというわけではありません。

ディグニクス09Cの一般的な特徴

粘着力と弾みの両立

バタフライは、ハイテンション効果を大きく高めながら粘着性ラバーの特長も発揮する独自配合のシートと、硬めの「スプリング スポンジX」を組み合わせ、粘着力と弾みを高いレベルで両立させたと説明しています。

カットにも向いた粒の形

バタフライは、「開発コードNo.209」の粒の形が、回転量の多いドライブやカット、台上技術やカウンターのしやすさを生むとしています。メーカーの説明にも「カット」が入っているのは、カットマンにとって心強い点です。

スピンと弧線の指標が高い

バタフライの指標は、スピン96、弧線96と、テナジー05(スピン76・弧線79)よりかなり高い値です。一方、スピードは79で、テナジー05(83)より少し低めです。回転量で勝負する設計のラバーです。

ディグニクス09Cの評価

卓球ナビに寄せられたユーザー評価(113件)の平均値は次のとおりです。

項目平均
総合評価9.54
スピード8.96
スピン9.73
コントロール9.13

卓球ナビの評価(10点満点)

総合評価
9.54
スピード
8.96
スピン
9.73
コントロール
9.13
0510

良い評価

  • 回転性能がとても高く、キョウヒョウに近い回転がかかる
  • 寿命が3〜4か月以上と長く、経済的。劣化した後も性能を保ちやすい
  • 硬度の割に扱いやすく、基本ができていれば使いこなせる
  • テナジーのような自動で回転がかかる感覚は少ないが、回転の最大量は上
  • ナックル気味のボールとよく切れたボールの回転の幅で、相手のミスを誘える

気になる評価

  • キョウヒョウと比べると、スピード・回転・台上処理は控えめ
  • カウンターのときに相手の回転に押し負けることがある
  • 中陣・後陣での飛距離が出にくいと感じる人もいる

ディグニクス09Cを使用するカットマン選手

選手使用の時期
山室早矢フォア
姜東秀(韓国)フォア

山室早矢選手はバックにスピンピップスD1を、姜東秀選手はバックにカールP1Vを合わせています。

同じディグニクスシリーズのディグニクス80は、御内健太郎が2021年の全日本選手権の前から使っていました(その後、STIGAのラバーに変更)。

ディグニクスシリーズの中での位置づけ

ディグニクス09Cは、ディグニクスシリーズで唯一の粘着性ハイテンションのモデルです。回転重視のディグニクス05、バランス型のディグニクス80、スピード重視のディグニクス64があります。粘着ラバーの本場のキョウヒョウ3国狂ブルーや、テナジー05も比べる候補になります。シリーズの全モデルのスペックと選び方は、ディグニクスシリーズのまとめで比べています。

まとめ

  • ディグニクス09Cは、バタフライの粘着性ハイテンション裏ソフト(2020年発売)
  • 粘着力と弾みを両立。メーカーも、回転量の多いカットのしやすさを挙げている
  • 卓球ナビの総合評価は9.54(113件)。回転性能と寿命の長さの評価が高い
  • 山室早矢選手・姜東秀選手がフォアに使用

回転量の多いカットと、粘着性の打球感を求めるカットマンのフォアに向いたラバーです。

この記事を書いた人

チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。

カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。

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参考・出典

※この記事の情報は2026年9月28日時点のものです。

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