フェイントロング2(フェイント ロングⅡ)は、バタフライの粒高ラバーです。粒の細長さをルールで許される限界に設計し、変化と安定性のバランスを取っています。1999年の発売から長く売れ続けている、カットマンの定番の粒高です。この記事では、フェイントロング2の製品情報・特徴・評価・使用選手を、メーカーの公式情報をもとにまとめます。厚さ違いの0.5とOXも、この記事で比べて紹介します。
ギリシャのパナギオティス・ギオニス選手が使っているラバーです。
フェイントロング2の製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | バタフライ |
| 種類 | 粒高(ツブ高ラバー) |
| シートの色 | レッド、ブラック |
| スポンジ硬度 | 38 |
| スポンジ厚 | 1.3mm、1.1mm(0.5mmとスポンジなしのOXは別品番) |
| 性能(バタフライの指標) | 安定性5、変化5 |
| 価格 | 2,530円(税込)。0.5は3,080円、OXは2,530円 |
| 発売 | 1999年2月1日(0.5は2003年11月、OXは1999年4月) |
| 生産国 | 日本 |
| 品番 | 00190(0.5は00300、OXは00200) |
※バタフライ公式サイトの製品情報より(2026年9月時点)。性能の指標は、2023年2月に改定されたものです。OXには、素早く貼れる接着紙が付いています。
フェイントロング2のカットマン目線の特徴
カットマンの技術別に、5段階で評価します。各指標は、メーカーのカタログ値やレビューの記載内容、運営者による使用感を総合的に考慮し、CHOPPERS独自に算出したものです。使用者の技術や感覚、ラケットとの組み合わせにより異なることをご了承ください。
| 評価項目 | 評価 | カットマン目線での見方 |
|---|---|---|
| 守備・カット性能 | ★★★★☆ | 変化と安定性を両立していて、フェイントロング3より変化寄りの粒高です。 |
| 攻撃・反撃性能 | ★★☆☆☆ | 粒高の中では攻撃しやすいほうですが、スピードは控えめです。 |
| サーブ・台上性能 | ★★★☆☆ | 変化のあるツッツキが出せる一方、回転量を自分で作るのは難しいラバーです。 |
ルール限界の細長い粒で、変化と安定性を両立
バタフライは、粒の細長さ(粒の高さと太さの比率)をルールで許される限界に設計し、変化を求めつつ、安定性とのバランスにも優れたラバーと説明しています。粒高の特長を幅広いプレーで生かしたいカット主戦型や前陣攻守型に勧められています。
フェイントロング3より変化寄り
バタフライの指標では安定性5・変化5で、フェイントロング3(安定性8・変化3)より変化寄りです。スポンジ硬度も38と、フェイントロング3(25)より硬めになっています。安定重視のフェイントロング3に対して、変化と安定を半々に求める人向けの粒高です。
粒高でも攻撃しやすい
スポンジがやや硬く、弾みもあるため、プッシュや、ドライブ気味の攻撃もしやすくなります。フェイントロング3から替えると、攻撃がしやすくなります。
使うときのポイント
変化と安定のバランス型ですが、プラスチックボールになってからは、セルロイドの時代より切りにくくなったといわれます。切れたカットを出すにはスイングのスピードが必要なので、スイングの速い人に向いています。
フェイントロング2の評価
卓球ナビに寄せられたユーザー評価(26件)の平均値は次のとおりです。
| 項目 | 平均 |
|---|---|
| 総合評価 | 7.5 |
| スピード | 3.65 |
| スピン | 4.46 |
| コントロール | 7.58 |
厚さ別の評価もあり、0.5mm(超ゴクウス)は8件で総合7.38、OXは5件で総合7.4です。
良い評価
- カットが安定し、狙ったコースに入りやすい
- フェイントロング3より変化が出やすい
- カールP1より扱いやすい
- プッシュやツッツキがしやすく、粒高でも攻撃できる
- カットマン・前陣異質型・ペン粒など、幅広い戦型に合う
気になる評価
- 変化はそれほど大きくない
- 弾むので、弾みを抑えたラケットでないと制御が難しい
- OXはツッツキが苦手
変化の大きいカールP1と、安定重視のフェイントロング3の中間に位置する粒高です。
合わせているラケット
デフプレイ センゾー・ハッドロウシールド・スウェーデンディフェンシブ・村松雄斗など、カット用ラケットに合わせる使い方が多いラバーです。弾みすぎると感じる場合は、デフプレイ センゾーのような弾みを抑えたラケットと合わせる方法もあります。
フェイントロング2を使用するカットマン選手
このほか、ドルギフ選手(ロシア)・マリア・マラニナ選手・根本理世選手、0.5mmではガポノワ選手(ウクライナ)も使っているとされています。
ギオニス選手は、バタフライのラケット「コルベル」、フォアにテナジー05を合わせています。バックハンドでだけカットをするという、珍しいスタイルのカットマンです。
フェイントロング2の厚さの違いと選び方(1.3・1.1/0.5/OX)
フェイントロング2は、同じシートをスポンジ厚1.3・1.1、0.5(超ゴクウス)、スポンジなしのOXの3つの品番で選べます。指標はどれも安定性5・変化5ですが、スポンジが薄いほど反発が低くなります。
| 厚さ | 品番 | 価格(税込) | 守備・カット | 攻撃・反撃 | サーブ・台上 | 卓球ナビ総合 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1.3・1.1mm | 00190 | 2,530円 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | 7.5(26件) | 変化と安定をほどよく両立させたい |
| 0.5mm | 00300 | 3,080円 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | 7.38(8件) | 変化とカットの安定を両立させたい |
| OX(なし) | 00200 | 2,530円 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | 7.4(5件) | フェイントロング2の変化をさらに生かしたい |
スマートフォンでは、表を左右にスクロールして見られます。※価格・品番はバタフライ公式サイト、評価は卓球ナビのユーザー評価の平均(2026年9月時点)。
フェイントロング2 0.5(超ゴクウス)
0.5mmの薄いスポンジ(硬度38)を組み合わせたモデルで、2003年に追加されました。スポンジのあるモデルより反発が低く、ツッツキの長さも調整しやすい厚さです。
| 評価項目 | 評価 | カットマン目線での見方 |
|---|---|---|
| 守備・カット性能 | ★★★★☆ | 薄いスポンジで、変化と安定性を両立したモデルです。 |
| 攻撃・反撃性能 | ★★☆☆☆ | スピードは控えめで、攻撃は得意ではありません。 |
| サーブ・台上性能 | ★★★☆☆ | ツッツキで変化を出しやすく、長さも調整しやすいラバーです。 |
使った人の評価の傾向は次のとおりです。
- 超極薄での回転量と変化が、従来品より向上した
- サービスの切れ味と、ナックルボールの処理がしやすい
- 攻撃の威力は弱め
0.5mmは、ガポノワ選手(ウクライナ)も使っているとされています。
フェイントロング2 OX(スポンジなし)
スポンジのない一枚ラバーです。軽く、反発も低くなり、相手のドライブの回転を生かした変化の大きいカットが出せます。その代わり球離れが速く、ツッツキで自分から回転をかけるのは難しくなります。
| 評価項目 | 評価 | カットマン目線での見方 |
|---|---|---|
| 守備・カット性能 | ★★★★☆ | スポンジなしで、相手のドライブの回転を生かした変化の大きいカットが出せます。 |
| 攻撃・反撃性能 | ★★☆☆☆ | 攻撃は難しいものの、スポンジがない分、プッシュは出しやすいラバーです。 |
| サーブ・台上性能 | ★★☆☆☆ | 球離れが速く食い込みにくいので、ツッツキで自分から回転をかけるのは難しくなります。 |
使った人の評価の傾向は次のとおりです。
- ツッツキは苦手になりやすい
- 自分で回転をかけるのは難しい
- 変化を重視する選手向け
フェイントシリーズの中での位置づけ
フェイントロング2には、スポンジ厚1.3・1.1のモデルのほかに、0.5とOXがあります(厚さの違いと選び方)。安定を求めるならフェイントロング3やフェイントソフト、さらに変化を求めるならフェイントOXという位置づけです。シリーズの全モデルのスペックと選び方は、フェイントシリーズのまとめで比べています。
まとめ
- フェイントロング2は、バタフライの粒高(1999年発売)
- ルール限界の細長い粒で、変化と安定性のバランスを取っている
- スポンジ厚1.3・1.1、0.5(別品番)、OX(別品番)。税込2,530円から
- 0.5は反発を抑えたいとき、OXは変化をさらに生かしたいときの選択肢
- 卓球ナビの総合評価は7.5。フェイントロング3より変化が出て、カールP1より扱いやすい
- パナギオティス・ギオニス選手が使用、佐藤瞳選手も以前使用
変化も安定もほどよく欲しいカットマンにとって、基準になる粒高です。
この記事を書いた人
チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。
カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。
参考・出典
- バタフライ フェイント ロング2
- バタフライ フェイント ロング2 0.5
- バタフライ フェイント ロング2 OX
- 卓球ナビ フェイント ロングⅡ
- 卓球ナビ フェイント ロングⅡ超ゴクウス
- 卓球ナビ フェイント ロングⅡOX
「フェイントシリーズの違いとカットマン向けの選び方|粒高を比較」もあわせてご覧ください。
※この記事の情報は2026年9月26日時点のものです。



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