カールP1Vは、VICTASの粒高ラバー「CURL(カール)」シリーズの中で、最も高く細長い粒を持つ変化重視のラバーです。カットや前陣でのプレーで、相手が思わずミスをするような不規則な変化を出せるのが特徴で、小塩遥菜選手やソ・ヒョウォン選手など国内外のカットマンがバックに使っています。この記事では、カールP1Vの製品情報・特徴・評価・使用選手を、メーカーの公式情報をもとにまとめます。
以前は「カールP-1R」という名前で販売されていたラバーで、VICTASとTSPのブランド統一にともなって現在の名前になりました。
カールP1Vの製品情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メーカー | VICTAS |
| 種類 | 粒高(変化系) |
| シートの色 | 赤、黒 |
| スポンジ硬度 | 55.0±3 |
| 厚さ | OX(スポンジなし)、0.5、1.0、1.5 |
| 粒の形状 | CURLシリーズで最も高く細長い |
| 価格 | 4,620円(税込) |
| 発売 | 2021年2月 |
| 生産国 | 日本 |
| 品番 | 220010 |
| 旧名称 | カールP-1R(TSP) |
※VICTAS公式サイトの製品情報より(2026年9月時点)。
カールP1Vのカットマン目線の特徴
カットマンの技術別に、5段階で評価します。各指標は、メーカーのカタログ値やレビューの記載内容、運営者による使用感を総合的に考慮し、CHOPPERS独自に算出したものです。使用者の技術や感覚、ラケットとの組み合わせにより異なることをご了承ください。
| 評価項目 | 評価 | カットマン目線での見方 |
|---|---|---|
| 守備・カット性能 | ★★★★☆ | シリーズで最も高く細長い粒で、相手の強いドライブほど切れたカットになります。 |
| 攻撃・反撃性能 | ★★☆☆☆ | 粒高なので自分から攻撃するのは難しく、プッシュなどでつなぐのが中心です。 |
| サーブ・台上性能 | ★★★★☆ | 柔らかい粒で、切れたツッツキとナックルの変化を出せます。 |
シリーズで最も高く細長い粒
VICTASは、CURLシリーズの中で最も高く細長い粒形状で、カットや前陣でのプレーでイレギュラーするような変化を出せるラバーと説明しています。Rallysも、シリーズ最大の変化量を誇る粒高ラバーとして紹介しています。
柔らかい粒で「切れたツッツキ」も出せる
粒が柔らかくしなるため、粒を寝かせるように打つと、粒高では難しいとされる切れたツッツキや、よく切れたカットを安定して出せるとされています。
変化を求める人向け
VICTASの用具相談の記事では、使いやすさを重視するなら粒が低くて大きいタイプ、変化を重視するなら粒が高くて細いカールP1V、という選び方が紹介されています。
厚さは4種類
スポンジのないOXのほか、0.5・1.0・1.5の3種類のスポンジ付きがあります。カットマンはバックに貼ることが多く、選手によって厚さの好みが分かれます。
使うときのポイント
反転してフォア側で使ったときの性能も高く、反転を多用するカットマンに向いています。一方で、切れたツッツキを出すには鋭いスイングが必要で、慣れるまでは台上が難しく感じやすいラバーです。プラスチックボールになってからは変化がややマイルドになり、そのぶんボールが飛びやすくなっています。
カールP1Vの評価
卓球ナビに寄せられたユーザー評価(31件)の平均値は次のとおりです。
| 項目 | 平均 |
|---|---|
| 総合評価 | 8.0 |
| スピード | 4.26 |
| スピン | 6.42 |
| コントロール | 6.97 |
良い評価
- 変化が大きいのに、自分の意図の範囲で操作でき、ミスが少ない
- 台上の技術が安定しやすい
- カットの切れ味がよく、変化の幅が大きい
粒高の中でも、変化とカットの切れ味はトップクラスです。
気になる評価
- スピードと飛距離が出にくく、台から離れたプレーには向かない
- ツッツキには工夫が必要
選手のコメント
VICTASの製品ページでは、小塩遥菜選手が、球質・安定感・変化の面で自分の理想に近いラバーだとコメントしています。ショートカットでの変化と、バックでのプレーのしやすさを特に評価しています。
カールP1Vを使用するカットマン選手
| 選手 | 使用の時期 |
|---|---|
| 佐藤瞳 | 2026年11月時点(CHOPPERS調べ) |
| 小塩遥菜 | 2026年 |
| ソ・ヒョウォン(韓国) | 2025年 |
| 岡田蒼空 | 2025年 |
| 瓜生日咲 | 2026年 |
| 姜東秀(韓国) | 時期不明 |
| 朱世赫(韓国) | 現役時代(旧名称のカールP-1R) |
このほか、兼吉優花選手、ニー・シャーリエン選手(ルクセンブルク)らも使っているとされています。
小塩遥菜選手・瓜生日咲選手・岡田蒼空選手は、いずれもラケットにVICTASの「松下浩二」シリーズ(松下浩二・松下浩二ZC・松下浩二ディフェンシブ)を合わせています。
カールシリーズの中での位置づけ
シリーズで最も変化が大きいモデルです。変化を最大にしたいならカールP1V、カットの安定と切れ味を両立したいならカットマン向けのカールP4V、という選び方ができます。2026年11月には、P6V・P7V・P8Vの3種類が加わる予定です。シリーズの全モデルの違いと選び方は、カールシリーズのまとめで比べています。
まとめ
- カールP1Vは、VICTASのCURLシリーズで最も高く細長い粒を持つ粒高ラバー(旧名称カールP-1R)
- シリーズ最大の変化量で、カットや前陣プレーで不規則な変化を出せる
- 柔らかい粒で、切れたツッツキやカットも安定して出せるとされる
- 厚さはOX・0.5・1.0・1.5、シートは赤・黒、税込4,620円
- 佐藤瞳選手・小塩遥菜選手・ソ・ヒョウォン選手・岡田蒼空選手・瓜生日咲選手などが使用
変化で相手を崩したいカットマンの、定番の粒高ラバーです。
この記事を書いた人
チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。
カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。
参考・出典
- VICTAS カールP1V
- VICTAS 用具相談室 カールP-1に代わるラバーは?
- Rallys CURL(カール)P1Vの性能を徹底レビュー
- Rallys CURL(カール)シリーズを徹底比較
- 卓球ナビ カールP1V
- 卓激屋 カールP1Vのレビュー
- 卓球王国WEB VICTAS「2026 FALL & WINTER TABLE TENNIS CATALOG」を公開
「カールシリーズの違いとカットマン向けの選び方|粒高を比較」もあわせてご覧ください。
※この記事の情報は2026年9月26日時点のものです。



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