小林りんご選手は、フォアに表ソフト、バックに裏ソフトを貼る「独創的カットマン」として知られる、青山学院大学の右シェークのカットマンです。Tリーグでは2026-27シーズンから京都カグヤライズに所属し、2025年の全日本学生選抜では女子シングルス3位に入りました。この記事では、小林りんご選手の経歴・使用用具・技術・戦術・戦績を一次情報をもとに解説します。
2025年1月の全日本選手権、女子シングルス4回戦。カットマン同士の対戦で長いラリーが予想されるなか、小林選手は実業団のカットマン・黒野葵衣選手を27分、4-0のストレートで下しました。表ソフトのフォアで攻め続け、試合後には「カット打ちは好き」と話しています。
本人は自分のスタイルを「守るというより攻撃型」と語っています。3歳で卓球を始め、小学1年生でカットマンに転向。2024年4月からはRallysのアンバサダーも務めています。
小林りんごはこんな選手!
小林りんごのプロフィール
公式Instagram(@apple.moko5884)でも本人の投稿を見ることができます。
プレーは、Tリーグ公式チャンネルの動画で見ることができます。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 小林 りんご(こばやし りんご)/Ringo Kobayashi |
| 生年月日 | 2004年12月30日(21歳 ※2026年9月時点) |
| 出身地 | 岩手県宮古市 |
| 身長 | 154cm |
| 所属 | 青山学院大学 |
| Tリーグ | 京都カグヤライズ(2026-27シーズン) |
| 戦型 | 右シェークカット(フォア表ソフト・バック裏ソフト) |
| 世界ランキング | なし(2025年4月時点) |
| 出身校 | 宮古第一中学校→桜丘高校(愛知県)→青山学院大学 |
| その他 | Rallysアンバサダー(2024年4月〜) |
2026年春の関東学生リーグには、青山学院大学の4年生として出場しています。Tリーグは、九州アスティーダ(2024-25)、九州カリーナ(2025-26)、京都カグヤライズ(2026-27)と、3シーズンで3チームを経験しています。
主な実績
- 2022年 インターハイ 女子ダブルス準優勝
- 2023年 東京選手権 女子ダブルス準優勝
- 2025年 全日本選手権 女子シングルス ベスト32
- 2025年 全日本学生選抜 女子シングルス3位
- 2026年 日本リーグ・日学連・高体連 合同強化事業 大学生1位
詳しい戦績は後述しています。
小林りんごの経歴
3歳で母のクラブへ、小学1年でカットマンに
小林選手は岩手県宮古市の出身です。3歳のとき、母親が代表を務めるクラブ「宮古Jr.」で卓球を始め、年長で全日本選手権(バンビの部)に出場して全国大会デビューを果たしました。小学1年生で攻撃型からカットマンに転向し、小学6年生では全日本選手権(ジュニアの部)にも出場しています。
中学では名門・ミキハウスJSCに進みましたが、思うようなプレーができず、2年生のときに地元の宮古Jr.に戻っています。
桜丘高校で攻撃的なスタイルを確立
高校は愛知県の強豪・桜丘高校に進学しました。2021年に全国高校選抜の学校対抗で準優勝、2022年のインターハイでは野村光選手と組んだ女子ダブルスで準優勝しています。高校時代に攻撃の練習を重視したことで、現在の攻撃的なカットマンスタイルが固まりました。桜丘高校は、山室早矢選手の母校でもあります。
青山学院大学とTリーグ
青山学院大学に進むと、1年生から中心選手として活躍。2024年4月にRallysのアンバサダーに就任し、同年の秋季関東学生リーグでは女子2部で単複全勝を果たしました。2024-25シーズンにはTリーグの九州アスティーダでデビュー。九州アスティーダでは、同じカットマンの牛嶋星羅選手とチームメイトでした。
2025年1月の全日本選手権では女子シングルスでベスト32に入り、同年の全日本学生選抜では3位。2026年春の日本リーグ・日学連・高体連の合同強化事業では、大学生の部で1位になっています。
経歴年表
小林りんごの使用用具(ラケット・ラバー)【2026年最新】
| 種類 | 用具名(メーカー) | 仕様 |
|---|---|---|
| ラケット | カット用 | |
| フォアラバー | 変化系表ソフト、超極薄 | |
| バックラバー | 狂飈プロIII ターボオレンジ(紅双喜) | 粘着性裏ソフト、厚 |
| シューズ | クロスステップ プロ(アンドロ) | 2026年の写真から、ネオンピンク |
※フォアに表ソフト、バックに裏ソフトを貼る、カットマンとしては珍しい組み合わせです。
ラケット|剛力スーパーカット
ニッタクのカットマン用ラケットです。橋本帆乃香選手、佐藤瞳選手と同じ銘柄です。
詳しい特徴やレビューは、剛力スーパーカットの用具ページで解説しています。
フォアラバー|ドナックル(表ソフト)
ニッタクの変化系表ソフトです。小林選手の最大の特徴は、このドナックルをフォア面に貼っていることです。橋本選手・佐藤選手も「剛力スーパーカット+ドナックル」の組み合わせですが、両選手はドナックルをバック面に貼っており、小林選手とは逆の組み合わせになります。
詳しい特徴やレビューは、ドナックルの用具ページで解説しています。
バックラバー|狂飈プロIII ターボオレンジ(裏ソフト)
中国・紅双喜の粘着性裏ソフトです。一般的なカットマンがフォアに貼ることの多い裏ソフトをバック面に貼り、バックハンドの攻撃にも使っています。
シューズ|クロスステップ プロ
2026年の写真では、アンドロの「クロスステップ プロ」のネオンピンクを履いているとみられます。軽さと止まりやすさを両立したシューズです。
用具の変遷
ラケット
- 現在:剛力スーパーカット(ニッタク)
フォアラバー
- 現在:ドナックル(ニッタク、表ソフト)
バックラバー
- 現在:狂飈プロIII ターボオレンジ(紅双喜、裏ソフト)
過去の用具の変更は、一次情報では確認できていません。
フォア表のカットマン
フォアに表ソフト、バックに裏ソフトという組み合わせは、カットマンの中でも少数派です。同じ組み合わせで知られる選手に、相馬夢乃選手がいます。
小林りんごの技術|サービス・ツッツキ・カット・攻撃
小林選手の技術は、表ソフトのフォアと裏ソフトのバックという、左右で性質の違うラバーを両方とも攻撃に使えるのが特徴です。
サービス
反転しての巻き込みサービスや、しゃがみ込みサービスなど、多彩なサービスを持っています。
カット
両ハンドで安定したカットを送ります。
攻撃
フォアは表ソフトの強打、バックは裏ソフトでの攻撃。2025年の全日本選手権では、フォアの振りを小さくして相手を揺さぶったことを勝因に挙げています。
小林りんごの戦術
基本的なプレースタイル
本人は「さっさと決めたい。粘るのは好きじゃない」と話しています。カットで粘って相手のミスを待つより、自分から攻めて点を取りにいく攻撃型のカットマンです。相手がカットマンのときは攻める機会が増えるため、カット打ちを得意にしています。
試合の組み立て
2025年1月の全日本選手権 女子シングルス4回戦では、カットマンの黒野葵衣選手(キヤノンメディカル)と対戦しました。
| ゲーム | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|
| 小林りんご | 11 | 11 | 11 | 11 |
| 黒野葵衣 | 7 | 2 | 4 | 5 |
カットマン同士で長期戦が予想されたなか、試合時間は27分。促進ルールに入る前にストレートで勝ち切りました。表ソフトのフォアの強打で攻め続け、自分のサービスゲームで確実に得点したことを勝因に挙げています。大会前には母校の桜丘高校で1週間練習し、いろいろな戦型の選手と打って仕上げていました。
得点パターン
公開情報から読み取れる得点パターンは次のとおりです。
- 表ソフトのフォアの強打で打ち抜く
- 裏ソフトのバックハンドで攻撃する
- 反転巻き込み・しゃがみ込みサービスから主導権を握る
- 相手がカットマンのときは、カット打ちで攻め続ける
小林りんごの戦績
高校・大学で結果を積み上げた実績
- 2021年:全国高校選抜 学校対抗準優勝
- 2022年:インターハイ 女子ダブルス準優勝
- 2023年:東京選手権 女子ダブルス準優勝
- 2025年:全日本選手権 女子シングルスベスト32、全日本学生選抜 女子シングルス3位
- 2026年:日本リーグ・日学連・高体連 合同強化事業 大学生1位
詳しい戦績
国内大会(高校)
| 年 | 大会 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 全国高校選抜 | 女子学校対抗 | 準優勝 |
| 2021年 | インターハイ | 女子ダブルス | ベスト8 |
| 2022年 | 全国高校選抜 | 女子学校対抗 | 3位 |
| 2022年 | インターハイ | 女子シングルス | ベスト16 |
| 2022年 | インターハイ | 女子ダブルス | 準優勝 |
| 2022年 | インターハイ | 女子学校対抗 | 3位 |
| 2023年 | 東京選手権 | 女子ダブルス | 準優勝 |
国内大会(大学・一般)
| 年 | 大会 | 種目 | 成績 |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 全日本学生選手権 | 女子ダブルス | ベスト8 |
| 2025年1月 | 全日本選手権 | 女子シングルス | ベスト32 |
| 2025年 | 日本リーグ・日学連・高体連 合同強化事業 | 日学連の部 | 4位(11勝5敗) |
| 2025年 | 全日本学生選抜 | 女子シングルス | 3位 |
| 2026年 | 日本リーグ・日学連・高体連 合同強化事業 | 大学生 | 1位 |
リーグ成績
| シーズン | チーム |
|---|---|
| 2024-25 | 九州アスティーダ(Tリーグ) |
| 2025-26 | 九州カリーナ(Tリーグ) |
| 2026-27 | 京都カグヤライズ(Tリーグ) |
| 2024年秋 | 青山学院大学(関東学生リーグ女子2部、単複全勝) |
最近の試合結果
国内大会
Tリーグ 2026-2027シーズン
- 10/9敗村松心菜日本ペイントマレッツ2-39-11, 11-9, 11-10, 6-11, 6-11
- 10/3敗笹尾明日香日本生命レッドエルフ0-33-11, 9-11, 8-11
- 9/13敗笹尾明日香日本生命レッドエルフ0-33-11, 1-11, 6-11
- 9/6勝木村香純トップおとめピンポンズ名古屋3-011-7, 11-9, 11-6
- 8/1勝ホァン・ユージェ九州カリーナ3-16-11, 11-6, 11-3, 11-3
全日本選手権2026年1月
- 3回戦敗木塚陽菜愛媛銀行(愛媛)2-36-11, 11-4, 11-6, 4-11, 10-12
- 2回戦勝福田雅子専修大(静岡)3-011-1, 11-4, 11-5
- 1回戦勝伊藤亜由美FRUITY(秋田)3-011-5, 11-9, 11-7
全日本選手権2025年1月
- 5回戦敗横井咲桜ミキハウス(大阪)1-44-11, 11-9, 7-11, 4-11, 5-11
- 4回戦勝黒野葵衣キヤノンメディカル(東京)4-011-7, 11-2, 11-4, 11-5
全日本選手権2024年1月
- 5回戦敗木原美悠木下グループ(神奈川)0-410-12, 10-12, 5-11, 5-11
- 4回戦勝梅村優香サンリツ(東京)4-212-10, 13-11, 5-11, 6-11, 12-10, 11-9
- 3回戦勝松崎若葉福岡大(岡山)3-111-9, 6-11, 11-3, 11-6
- 2回戦勝大森もえ神戸松蔭女子学院大(兵庫)3-011-3, 11-4, 11-5
- 1回戦勝加藤七菜新潟大(山形)3-011-2, 11-4, 11-5
女子シングルスの結果(新しい順)。2026年10月18日時点。
小林りんごのその他の活躍
Rallysアンバサダーとしての活躍
2024年4月からRallysのアンバサダーを務めています。本人がデザインを監修したラケットケースなどのグッズも展開されています。
メディアでの活躍
「独創的カットマン」「攻撃的カットマン」として卓球メディアに取り上げられることが多く、2026年3月にはNumber Webでもインタビューが掲載されました。「個性まるだしの卓球がしたい」と語っています。
まとめ
- 小林りんご選手は、2004年生まれ・岩手県出身の右シェークカット。身長154cm
- フォアに表ソフト(ドナックル)、バックに裏ソフト(狂飈プロIII)という、カットマンとしては珍しい配置
- 「粘るのは好きじゃない」という攻撃型のカットマン。カット打ちも得意
- 桜丘高校でインターハイ女子ダブルス準優勝、青山学院大学で全日本学生選抜3位
- Tリーグは2026-27シーズンから京都カグヤライズ
表ソフトのフォアで攻める、個性あふれるカットマンです。
この記事を書いた人
チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。
カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。
参考・出典
- Tリーグ公式 小林りんご(2026-2027シーズン)
- Rallys 小林りんごの使用用具・大会成績・プロフィール
- Rallys 小林りんご「カット打ちは好き」カットマン対決を27分で勝利<全日本卓球2025>
- Number Web 青学大在学中の”異色のカットマン”小林りんご
- Rallys 青山学院大・小林りんごとRallysアンバサダー契約
- Rallys 令和7年度 日本リーグ・日学連・高体連合同強化事業
※この記事の情報は2026年9月26日時点のものです。







コメント
コメント一覧 (2件)
[…] トップ選手では、橋本帆乃香選手が極薄(世界卓球2026の時点)、小林りんご選手が超極薄を使っています。 […]
[…] クロスステップ プロは、アンドロの卓球シューズです。前のモデルからクッション性と柔軟性を高め、かかとを設計し直して、動きやすさと止まりやすさを引き上げています。カットマンでは、小林りんご選手が履いているとみられます。この記事では、クロスステップ プロの製品情報・特徴・評価・使用選手を、カットマンの目線でまとめます。 […]