ソ・ヒョウォン(徐孝元)の使用用具・戦術・経歴【2026年最新】

ソ・ヒョウォン(徐孝元)選手は、自己最高世界ランキング8位まで上り詰めた韓国女子卓球界のトップカットマンです。粘り強いカットに加え、多彩なサーブからの3球目攻撃やフォアハンドの反撃を武器に約30年プレーし、2025年6月に現役を引退して韓国女子代表のコーチに就任しました。この記事では、ソ・ヒョウォン選手の経歴・使用用具・技術・戦術・戦績を一次情報をもとに解説します。

2026年9月、ソ・ヒョウォンさんは韓国女子代表のコーチとして、愛知・名古屋で開かれるアジア競技大会に向けて日本へ出発しました。名古屋は、選手時代にTリーグのトップおとめピンポンズ名古屋でプレーした、ゆかりのある街です。

選手としては2016年のリオデジャネイロ五輪に出場し、世界選手権・世界団体選手権には通算10回出場。韓国では「卓球女神」、日本の卓球メディアでも「韓国卓球界の女神」と呼ばれてきました。日本語では「ソ・ヒョウオン」「ソヒョウォン」と表記されることもあります。

ソ・ヒョウォンはこんな選手!

  • プロフィール:1987年生まれ、韓国・慶州市出身の右シェークカット(フォア裏ソフト・バック粒高)。身長159cm、自己最高世界ランキング8位
  • 経歴:韓国馬事会で約17年プレーし、日本のTリーグ・トップおとめピンポンズ名古屋にも所属。2025年6月に引退
  • 用具:朱世赫(ラケット)+テナジー64(フォア)+カールP1V(バック)
  • 技術:本人が「長所」と語るサーブと、バック粒高のカット、隙を突くフォアハンド
  • 戦術:粘り強いカットで守りながら、機を見て反撃に転じる攻撃的なカットマン
  • その他:引退後は韓国女子代表コーチとして、2026年アジア競技大会(愛知・名古屋)に帯同
目次

ソ・ヒョウォンのプロフィール

公式Instagram(@suh_hyowon_)でも本人の投稿を見ることができます。

プレーは、テレ東卓球チャンネルの動画で見ることができます。

基本情報

項目内容
名前徐 孝元(ソ・ヒョウォン/서효원/Suh Hyowon)
生年月日1987年5月10日(39歳 ※2026年9月時点)
国籍・出身地韓国・慶尚北道慶州市
身長159cm
元所属韓国馬事会(2008年〜2025年6月)
元所属(Tリーグ)トップおとめピンポンズ名古屋
戦型右シェークカット(フォア裏ソフト・バック粒高)
世界ランキング自己最高8位(2014年・2015年)
現在韓国女子代表コーチ(2025年7月〜)

身長159cmと小柄ながら、コートを広く使って拾い続けるカットで世界のトップと渡り合ってきました。2025年6月の引退時点で38歳。代表選手としては韓国チームの最年長で、韓国メディアでは「맏언니(一番上のお姉さん)」とも呼ばれていました。

主な実績

  • 2014年 ITTFワールドツアー・グランドファイナル 女子シングルス準優勝
  • 2016年 リオデジャネイロ五輪 女子シングルス出場(ベスト16)
  • 2018年 世界卓球選手権(団体・ハルムスタッド) 女子団体銅メダル
  • 2021年 世界卓球選手権(ヒューストン) 女子シングルス ベスト8
  • 2024年 ITTF混合団体ワールドカップ(成都) 銀メダル

詳しい戦績は後述しています。

ソ・ヒョウォンの経歴

韓国・慶州で卓球を始め、韓国馬事会の看板選手に

ソ・ヒョウォン選手は、韓国南東部の慶尚北道慶州市の出身です。小学生のときに学校の卓球部で競技を始めました。2005年には韓国の全国男女初中高学生総合卓球大会で女子シングルスを制しています。

2008年に実業団の韓国馬事会(KRA)に入団し、以後2025年に引退するまで同じチームでプレー。大きな転機になったのは、2011年に仁川で開かれたコリアオープンです。当時世界ランキング8位だった石川佳純選手を破ってベスト8に進出し、一気に名前が知られるようになりました。

2013年にはITTFワールドツアーの韓国オープンとポーランドオープンで優勝。2014年のワールドツアー・グランドファイナルでは決勝に進み、石川佳純選手に敗れたものの準優勝を果たしました。2016年にはリオデジャネイロ五輪にも出場しています。

日本のTリーグでは、2018年の開幕シーズンからトップおとめピンポンズ名古屋でプレー。途中離れた時期をはさみながら、2022-23シーズンまで所属しました。

30年の選手生活を終え、代表コーチへ

晩年はひざのケガと向き合いながらプレーを続け、2025年5月の世界卓球選手権(ドーハ)を最後に韓国代表を退きました。代表を去るときには、目標は金メダルではなく好きな卓球を長く続けることで、その夢をかなえたと語っています。

2025年6月8日、仁川で行われた韓国プロ卓球リーグ(KTTL)の予選が現役最後の試合になりました。同月27日には大韓卓球協会が女子代表コーチへの就任を発表。指導者としての経験はなかったものの、代表最年長選手としての実戦感覚が評価されての抜てきでした。本人は、監督と選手の橋渡し役になり、選手が持つ力を1%でも多く引き出せる指導者になりたいと抱負を語っています。

経歴年表

1987年5月
韓国・慶尚北道慶州市に生まれる

小学生
学校の卓球部で卓球を始める

2005年
全国男女初中高学生総合卓球大会 女子シングルス優勝

2008年
実業団の韓国馬事会に入団

2011年
コリアオープンで世界8位の石川佳純選手に勝ちベスト8

2013年
ITTFワールドツアー 韓国オープン・ポーランドオープン優勝

2014年
ワールドツアー・グランドファイナル 女子シングルス準優勝

2015年1月
世界ランキング自己最高の8位

2016年
リオデジャネイロ五輪 女子シングルス出場

2018年
Tリーグ・トップおとめピンポンズ名古屋に加入/世界卓球(団体)銅メダル

2021年
世界卓球選手権(ヒューストン) 女子シングルス ベスト8

2024年
ITTF混合団体ワールドカップ 銀メダル

2025年5月
世界卓球選手権(ドーハ)を最後に韓国代表を引退

2025年6月
韓国プロ卓球リーグの予選を最後に現役引退、韓国女子代表コーチに就任

2026年9月
韓国女子代表コーチとしてアジア競技大会(愛知・名古屋)に帯同

ソ・ヒョウォンの使用用具(ラケット・ラバー)

種類用具名仕様
ラケットカット用
フォアラバー裏ソフト
バックラバー粒高

※選手時代の終盤(2025年5月時点)の用具。Rallys・卓球ナビ・卓球専門店テンオールで一致しています。

ラケット|朱世赫

韓国の名カットマン朱世赫選手の名前を冠した、バタフライのカット用ラケットです。同じ韓国のカットマンの系譜にある選手が、先輩のモデルを使っていたことになります。なお、このラケットは2023年時点で廃盤になっています。

詳しい特徴やレビューは、朱世赫の用具ページで解説しています。

フォアラバー|テナジー64

バタフライのスピード系裏ソフト。フォアのカットと、フォアハンドの攻撃の両方に使われていました。

詳しい特徴やレビューは、テナジー64の用具ページで解説しています。

バックラバー|カールP1V

VICTASの粒高ラバーです。バックのカットで相手の回転を利用した変化を生み出すラバーで、ソ・ヒョウォン選手の守備の軸になっていました。

詳しい特徴やレビューは、カールP1Vの用具ページで解説しています。

用具の変遷

ラケット

  • 現在(選手時代の終盤):朱世赫(バタフライ)

フォアラバー

  • 現在(選手時代の終盤):テナジー64(バタフライ)

バックラバー

  • 現在(選手時代の終盤):カールP1V(VICTAS)

時期による用具の変遷は、公式情報では確認できていません。一部のQ&Aサイトにはバックに「カールP-1R」を使っていたとする回答もありますが、未確認です。

朱世赫ラケットを使うカットマンたち

「朱世赫」ラケットは、ドイツのルーウェン・フィルス選手も使っており、日本の橋本帆乃香選手も高校時代に使っていました。国や世代を越えて、カットマンに選ばれてきたラケットです。

ソ・ヒョウォンの技術|サービス・ツッツキ・カット・攻撃

ソ・ヒョウォン選手の技術は、多彩なサーブ、バック粒高のカット、隙を逃さないフォアハンドの3本柱です。

サービス

本人がはっきり「自分の長所」と語っているのがサーブです。中国選手を含む各国の選手が自分のサーブに困っていたので、たくさん得点できたと振り返っています。高くトスを上げる鋭いスカイサーブも武器の一つでした。

カット

バックの粒高を生かしたカットが守備の中心です。相手に打ちにくさを感じさせる「難しい球質のカット」と評されました。コートを広く使い、相手の攻撃をしぶとく返し続けます。

攻撃

カットマンの中でも攻撃的なタイプで、フォアハンドが大きな武器です。守っている最中でも、相手に隙が見えればすぐにフォアドライブで反撃に移ります。相手の緩いドライブに対するカウンター攻撃も得意としていました。

ソ・ヒョウォンの戦術

基本的なプレースタイル

粘り強い守備で相手の攻撃をしぶとく返しながら、機を見て反撃に転じるスタイルです。韓国では、金暻娥(キム・キョンア)選手・朴美英(パク・ミヨン)選手と続くカットマンの系譜に位置づけられ、切れたカットで相手のミスを待つだけでなく、強いサーブと3球目攻撃、フォアドライブで自分から点を取りにいく「攻撃型の守備選手」と紹介されています。

試合の組み立て

試合の入り方の軸はサーブです。多彩なサーブで相手のレシーブを崩し、甘く返ってきたボールを3球目で攻撃する。ラリーになればバックの粒高カットで粘り、相手が緩いボールでつないできたところをフォアで仕留める、という流れが基本になります。

2011年のコリアオープンで石川佳純選手を破った試合、2021年世界卓球で8強入りした大会など、格上の選手を相手にした勝利がキャリアの節目になっています。2024年7月には世界ランキング6位の選手を破り、37歳でも世界のトップに勝てることを示しました。

得点パターン

公開情報から読み取れる得点パターンは次のとおりです。

  • 多彩なサーブからの3球目攻撃
  • バック粒高のカットで粘り、相手のミスを誘う
  • 相手の緩いドライブに対するフォアハンドのカウンター
  • 守備のラリー中に隙を見つけてのフォアドライブ

ソ・ヒョウォンの戦績

世界ランキング8位、リオ五輪、世界卓球10回出場

  • 2011年:コリアオープンで当時世界8位の石川佳純選手に勝ちベスト8
  • 2013年:ITTFワールドツアー 韓国オープン・ポーランドオープン優勝
  • 2014年:ワールドツアー・グランドファイナル 女子シングルス準優勝
  • 2015年1月:世界ランキング自己最高8位
  • 2016年:リオデジャネイロ五輪 女子シングルス出場
  • 2021年:世界卓球選手権(ヒューストン) 女子シングルス ベスト8
  • 2025年:世界選手権・世界団体選手権の通算出場10回で代表生活を終える

詳しい戦績

国際大会

年大会種目成績
2011年コリアオープン女子シングルスベスト8
2013年ITTFワールドツアー 韓国オープン女子シングルス優勝
2013年ITTFワールドツアー ポーランドオープン女子シングルス優勝
2014年ITTFワールドツアー・グランドファイナル女子シングルス準優勝
2015年ITTFワールドツアー ベルギーオープン女子シングルス優勝
2016年リオデジャネイロ五輪女子シングルスベスト16
2018年世界卓球選手権(団体・ハルムスタッド)女子団体銅メダル
2018年アジア競技大会(ジャカルタ)女子団体銅メダル
2019年ITTFチームワールドカップ(東京)女子団体銅メダル
2021年世界卓球選手権(ヒューストン)女子シングルスベスト8
2023年アジア競技大会(杭州、2022年大会)女子団体銅メダル
2024年ITTF混合団体ワールドカップ(成都)混合団体銀メダル
2025年世界卓球選手権(ドーハ)女子シングルス3回戦

アジア選手権でも女子団体でメダルを獲得しています(年・色は情報源により記載が異なるため省略)。

国内大会(韓国)

年大会種目成績
2005年全国男女初中高学生総合卓球大会女子シングルス優勝

世界ランキングの推移

  • 2014年4〜6月:8位
  • 2015年1月:8位(自己最高)
  • 2025年5月:25位

ソ・ヒョウォンのその他の活躍

Tリーグでの活躍

Tリーグには2018年の開幕シーズンから、トップおとめピンポンズ名古屋の一員として参戦しました。2020年1月までプレーしたあと一度チームを離れ、2021年8月に再登録(同年10月に登録抹消)、2022年8月から2022-23シーズンまで再び名古屋でプレーしています。日本のファンにとっても身近な海外カットマンの一人でした。

指導者としての活躍

2025年7月から韓国女子代表のコーチを務めています。2026年9月には、コーチとしてアジア競技大会(愛知・名古屋)に向かう韓国代表に帯同しました。選手時代に長くプレーした名古屋の地で、今度は指導者として大舞台に立つことになります。

まとめ

  • ソ・ヒョウォン(徐孝元)選手は、1987年生まれ・韓国慶州市出身の右シェークカット。身長159cm、自己最高世界ランキング8位
  • 韓国馬事会で約17年プレーし、リオ五輪出場、世界選手権・世界団体選手権に通算10回出場
  • 用具は朱世赫+テナジー64+カールP1V。本人が長所と語るサーブと、粒高のカット、フォアハンドの反撃が武器
  • 日本のTリーグ・トップおとめピンポンズ名古屋でもプレー
  • 2025年6月に現役を引退し、韓国女子代表コーチに就任。2026年アジア競技大会に帯同

守るだけでなく、サーブとフォアハンドで自分から点を取りにいく。長く世界の舞台に立ち続けた、攻撃的なカットマンです。

この記事を書いた人

チョッピー(Choppy)
カットマン歴15年以上。中学で卓球を始め、高校でカットマンに転向し、大学で練習を重ね、社会人の今もカットマンを続けています。

カットマンに関する情報は限定的で、指導者や知り合いから教えてもらうことがほとんど。暗黙知になりがちなカットマンの情報を共有知に変え、カットマン界を盛り上げたい。カットマン人口を増やしたい。そんな思いでこのサイトを作りました。

運営者チョッピーのプロフィールとサイトについて

参考・出典

※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。

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